マグカップの裏

プログラムとか、思ったこととか、料理とか

5年目に突入した会社を退職する話

これが噂の退職エントリ

どこどこを辞める、と書かないと意味がないのはわかっているけど、あえてそこは書かないスタイル。 新卒で入社した会社を辞めることにした。厳密にいうと新卒入社した会社とは違うのだが、あれこれなことがあり事実上そうなっている。

やめようと思ったきっかけ

これだ!というきっかけはなかったように思う。畜生、転職だ、と思ったことは何度もあったけど。 でもきっと、これだろうな、と思うきっかけはいくつかある。

上司と馬が合わなかった

上司というのは部下より偉いのだろうか。立場は上だが、偉いとは僕は思っていない。同様に僕は後輩より偉いとも思っていない。 あの会社特有かもしれないが、上司は自分の立場の高さを誇示する傾向があった。その一つとして有給の取得時に現れたのだった。いつもは上司は有給の取得に関与していなかったが(それはつまり現場に管理を丸投げしているという意味でもある。都合がいいことの方が多かったがね)、その時は関与してもらう必要が出ていた。所謂プロジェクト間の調整というやつで。 一言でいうなら、「この日にお前アサインするから有給は当然こっちがなにもいわなくてもずらせ」という態度だった。そりゃあ私が何も言わずにその日に有給をとるつもりでいたり、どうでもよい用事ならそうしただろうが、こちらはこの日には休みたいからね、とさんざん上司を含めてチーム全員に知らせていたし、上司にも、先方に出来ればそうしてほしいですと伝えてもらえないか、という相談までしていた。それでダメなら、もう諦めて有給はとらなかった。 だが彼はなんのアクションもしなかった。私に「有給ずらせ」の命令すらしなかった。 結果はひどい有り様だった。もう1つ上のレイヤーの上司が通院ということで休みを取れるようにしてくれたのだけど、それの連絡も「こちらはやろうと思えば無理矢理出勤させることもできるんだけど、嫌なんでやってないだけだからな」という内容だったのが軽くショックだった。まるで私が有給取らせろ、と押し通したみたいじゃないか。君らの職務怠慢なだけな事実を無視しないでくれ。というようなことがあったのだ。

方針のブレ方が気にくわなかった

事業とは、あるビジネスの作戦における目標点に向けてみんなで同じ方向に進んだ結果実るものだと考えていた。 とにかく、そのズレ方ブレ方が気に入らなかった。チーム内でずれがあるのも構わない、上司と衝突するのも構わない。あのズレ方は、どちらかと言えば思いの差がつきすぎていた結果だろう。あまりうまく表現する言葉を持っていないのが残念だが、理想論をお偉い方が語るだけで具体性はしたっぱに丸投げ、という構図。結果したっぱの持ってきた具体案を否定する祭が始まるという寸法だ。そして、技術を理解する気のあるお偉いさんは、当然のことながらいない。 これは失敗しか生まない構図だと思っている。したっぱに必要なのは技術力でも、営業力でも、もっとフワッとした有能さという概念でもない。お偉いさんの好みにあったことを言えるかどうかだ。

これで業績がいいなら、お偉いさんの好みが世間のニーズと近いということで、それはいいことなのだけど。あとはお察し。

開発を本職にしたかった

これが一番大きい。 趣味で色々コードを書いていたけど、これの勉強をもっとしたかった。基本定時退社だったので、当然勉強はできていたししていたけど、勤務時間の8時間近い時間をそれに使えたらどうか。全部が全部勉強ではないだろうが、得られる知識量には歴然とした差がつくはずだ。これは間違いなく、私が将来的になりたい像に近づく手段としてはいいことだった。

できれば楽しく仕事したいよね

別に、わいわい楽しくゲームのように働けないとやだというわけではないが、楽しめたらなおいい。 今の仕事に楽しみが見いだせなくなっていると感じることが多かった。

夜勤やだ

ネットワーク屋さんには付き物といっていい夜勤がいやだった。避けさせてもらっていたり、そもそもないところの方が多かったけど、それでもいずれお鉢は回ってくる。

辞めるときの苦悩

世話になった上司や先輩方に辞めます、ということを伝えるのは意外と心に来た。 概ね、やりたいことをやれるならいいと思うというようなことをいってくれた。 勿体ないな、とどういう意味なのかなぁという感じのことをいう人もいたけど。協力会社の人には「せっかくこんないいでかいところ入ったのにもったいなぁい」とはっきり言われて、ゲラゲラ笑いあったりもした。

他にも保険の手続きがめんどくさいっすとかあったりするし、団体保険に入っていたので新たな保険を見つけないといかんことを悩んでいたりもするのだけど、それはまた別の話。